監督:石川慶
出演:妻夫木聡
満島ひかり
松本若菜
小出恵介
なんじゃ、こりゃ? 世田谷一家4人惨殺事件を題材にした映画ということで見てみたのだが、一体全体何を見せられているのか? なんかもう、性格ゆがんだヤツと、サイコパスしか出てこない。殺された夫婦は性悪だったから殺されても仕方なかったと言いたいのか? まあ確かにどいつもこいつも「愚行」ばっかりしている内容でタイトルは合ってるけど、リアリティがなさ過ぎて、かと言って突き抜けてぶっ飛んでいるわけでもなくて、全然面白くない。原作があるそうだが、本当に原作もこんな話なの???
最初の方に出てくる殺された夫の同僚とか、自分たちがクソ野郎どもだってことをわざわざ記者に延々と語ってどうすんの??? 意味分からん。
殺された妻の大学時代の話にしても、リアリティがゼロどころかマイナス。中学高校じゃあるまいし、内部進学がどうのとか、スクールカーストみたいなお話とか、どんだけ規模の小さい大学だよ? そんな大学がもしあったとしても、名門大学のハズがない。さらにそんな大学を(訳あり家庭出身の)主人公の妹が目指すというのも不自然過ぎる。どう考えても私立大学を想定しているけど、普通、虐待されて片親だったらせいぜい高卒、どんなに頑張ったって行けるのは国公立大学でしょ? 母親の再婚相手にでも金出してもらった? 実のところ、このクソ母が現在は贅沢に幸せに暮らしているというのもリアリティゼロ。こういう女は、せっかくクソ男と別れても、また次のクソ男と結婚するという負の連鎖がお約束。
もうすべてがあり得なくて、見ていて心底イライラする。有名な役者がいっぱい出ているけど、全部無駄使い、ひたすらもったいない。
鑑賞日:2024年9月13日
製作:2016年・日本