もう、超最高だ。「Year! This is THE United States!」という感じ。
これはやっぱり風刺映画なのだろうか? とにかく、これぞアメリカそのもの! といった拍手喝采モノの映画。これが、もう憎たらしくて腹が立って毎日が戦いで、でも愛すべきアメリカの本当の姿。窓口の馬鹿野郎な応対、「そうそう! いるいる、こういうヤツ!」。一日、無駄に歩き回らされて、やり場のない怒りがこみあげる。今日も一日、疲れ切って終わる。
もう笑いまくってしまった。それも、非常に身につまされる笑いである。まるで自分で自分を笑いとばすかのような気分。この映画の主人公のように薬中なのはさすがに一般的とは言い難いけれど、街角の風景が、ハンバーガー屋の内部が、もういかにもその辺にありそうで、全てが超リアリティにあふれている。
で、ストーリーは?というと・・・あまりない・・・。サブタイトルの「Life is a traffic jam」が全てを表している。金持ちでも観光客でも駐在員でも何でもない普通のアメリカ人の日常が、いかにひどいかがわかることだけは請け合い。
ちなみに、スプーン役のTUPAC SHAKURはこの後、ラスベガスで撃たれ亡くなっている。映画のクレジットは、「TUPACに捧ぐ」
鑑賞日:1998年3月3日
製作:1997年・アメリカ