☆ GORILLAS IN THE MIST: THE STORY OF DIAN FOSSEY(愛は霧のかなたに)

監督:MICHAEL APTED
出演:SIGOURNEY WEAVER
   BRYAN BROWN
   JOHN OMIRAH MILUWI

 子どもが学校でダイアン・フォッシーについて学び、彼女の映画があると知り見たがったもので、一緒に鑑賞。といっても大人向けの映画なので、私も十分に楽しめた。(子どもと一緒に見た、明らかに子ども向けの映画DVDについては、大部分はここに記載していない)

 実際にゴリラの群れに入って撮影したという映像は、迫力満点。着ぐるみだというボスゴリラも、実に自然で全く違和感なし。

 長めの作品で、さしてドラマチックな展開があるわけでもないのに長さを感じさせないのは、本物の自然の中での映像が圧倒的に素晴らしいからだろう。逆にアッという間の2時間余で、最後など気が抜けるほどあっさり終わってしまった印象。

 最初のほうでは、アフリカの山奥に来たというのにドライヤーや化粧品に執着を見せる主人公に、「並はずれた熱意でようやく調査隊に入れてもらったというのに、こいつ、ただのバカ?!」と不快感を覚えた。しかし、その後はそういった「都会しか知らないバカ」な面は一切に見せず、情熱と根性で困難を乗り越えていく。それなら、あの「ドライヤーや化粧品」のセリフはない方が良かった。あえてそこだけ主人公をわがままに見せる意味がまったく不明。

 後半はゴリラを愛するあまり、極端に走ってしまった主人公だが、前日に見た(極端に走ったという意味では同様の)ヴィヴィアン・マイヤーとは逆に、こちらはかなり共感できた。

鑑賞日:2016年4月7日
製作:1988年・アメリカ


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