監督:野村芳太郎
出演:桃井かおり
岩下志麻
柄本明
鹿賀丈史
普通のサスペンスかと思ったら、法廷を舞台に弁護士が事件を解決するタイプのお話だった。まあ、それはそれで面白かった。桃井かおり演じる主人公と岩下志麻演じる弁護士の駆け引きも見応えあり。
名優達の若き日の姿を拝めるのも楽しい。
ただ、主人公が最初から最後まで(特に終盤のクラブでのシーン)あまりにクズ過ぎて萎えた。裁判後の、柄本明演じる新聞記者の信じがたいような幼稚な言いぐさ(法治国家の裁判を何だと思ってるのか?)にも呆れ果てる。さらには真野響子演じる「夫を奪った女」がわざわざ出てくる意味も、彼女が「子どもに会うな」とか「自分は子どもは作らない」などと言う意味も、さっぱり理解できない。
弁護士が見事に真相を解明してすっきりしたところで終わればいいものを、どうしてわざわざ、まるでたたみかけるようにしつこく、そこまでして後味を悪くするのか・・・???
鑑賞日:2021年4月30日
製作:1982年・日本