☆ A GIRL WALKS HOME ALONE AT NIGHT(ザ・ヴァンパイア 〜残酷な牙を持つ少女〜)

監督:ANA LILY AMIRPOUR
出演:ARASH MARANDI
   SHEILA VAND
   MARSHALL MANESH

 てっきりイラン映画かと思ったら、アメリカ製作と知ってびっくり。何かで評価されていたから「いつか見よう映画」のリストに加えたのだろうが、最後まで見続けるのに結構苦労してしまった。短めの作品で助かった。

 前衛的というか、カルトというか、そういうのが好きな人にはいいかもね。

 白黒なのに、それでも異臭がただよってきそうな汚らしさが画面からあふれ出る。吸血鬼女もさあ、なんだか薄汚いおっさんの血ばっかり吸ってるように見えたけど、血もすっごい不味そうなんですけど。いや、うまい不味い以前に、おやじの薄汚い首筋にかぶりつくのも汚らわしい。蚊と同じで、吸血鬼も汚れた血を好むっていうブラックユーモアかね??? それとも、社会のゴミ(人間)をきれいにしてくれている、バクテリアのような吸血鬼???

 それに、ベタベタな邦題もどうかと思うが、そもそも「少女」じゃないじゃん、30近い大人の女じゃん(タイトルの「GIRL」のニュアンスは「少女」じゃないし。強いて言えば「女子」とか「女の子」。好きな表現ではないけれど、「女子アナ」とか「うちの会社の女の子」とか、成人に対しても使うでしょ)。

 ムチムチ感あふれる「色男」も、なんだかなぁ(ムキムキじゃないよ、ムチムチ・・・ね・・・)。

 ラスト、主人公たちがなんで町を出なきゃならないのかも、さっぱり分からん・・・

 そういえば、ネコはなかなか演技派だったけど、私、ネコ嫌いだしな。

鑑賞日:2016年8月26日
製作:2014年・アメリカ


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