監督:ANDREW NICCOL
出演:ETHAN HAWKE
JUDE LAW
UMA THURMAN
すべての人間が生まれた瞬間にランク付けされ、運命を勝手に決めつけられてしまう、「遺伝子差別」がはびこる近未来。自分の運命を変え、夢を叶えるために戦う青年。
超一流遺伝子を持ちながら、怪我で人生を狂わされた青年にJUDE LAW。三流遺伝子を持って生まれながら、後天的に自分の力で運命を変えていく青年に、なんとなく柳沢慎吾を思い出してしまうような、ほのぼのとした顔のETHAN HAWKE。実に適切な配役だ。抑えた調子で描かれる、この2人の奇妙な友情が、ちょっと滑稽でなんだかはかなくて少し悲しくて。
近未来の恐怖、「青年の運命や、いかに?!」というハラハラドキドキ、三流遺伝子を持つ兄と一流遺伝子を持つ弟との勝負の行方、などなど、お楽しみは満載。そして、いろいろなことを、静かなトーンで訴えかけてくる。後味を強いて表現すれば、「ほろ苦い」か。
鑑賞日:2002年4月9日
製作:1997年・アメリカ