監督:TAYLOR HACKFORD
出演:KEANU REEVES
AL PACINO
CHARLIZE THERON
CONNIE NIELSEN
邦題は、なんだか「エクソシスト」とか「オーメン」みたいな恐怖映画をイメージさせるが、ちょっと違う。人間ドラマ、心理ドラマ。まあ、オカルトと言えばオカルトか。怖いことは確か。
まず、アル・パチーノが本当に怖い。最初に登場した時の顔からして実に異様で気持ち悪い。そして、あの小さな体で、もの凄い迫力。もちろんキアヌ・リーブスも、負けじと熱演している。
人類が地球に対して犯した罪、有能な弁護士を雇える金があれば黒も白に変えられるアメリカの狂った現実など、なかなか鋭いところを突いている。145分を費やして見る価値は十分ある。
描かれている内容の、半分はファンタジー、半分は現実。人々の醜い心の内面を映像化すると、ああなる。リーブス演じる敏腕弁護士は文句なくいいヤツなのに、結果的に、重要な局面で悪魔の決断を「自ら」何度も下してしまっている。悪魔は、すべての人の心に棲む?
鑑賞日:2002年4月10日
製作:1997年・アメリカ