☆ THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO(ドラゴン・タトゥーの女)

監督:DAVID FINCHER
出演:ROONEY MARA
   DANIEL CRAIG
   CHRISTOPHER PLUMMER

 聞き慣れたノリノリの音楽に載せたオープニング映像が格好良くて、つかみはばっちり!と思ったんだけど、見終わってからよくよく考えてみれば映画の内容とオープニングがあまり合ってないかも。「ドラゴン・タトゥーの女」=ヒロイン自身のテーマソングと思えば、まあ合っていないこともないか。

 なにはともあれ、158分という長尺ながら、最後まで集中力を欠かずに見られたぐらいよくできていた。正直なところ、大富豪の大家族の全員は把握できなかったけれど、それはまあ人の顔と名前を覚えるのが苦手な私の場合はよくあることだし、あまり気にならなかった。実のところ、のっけから2つのストーリーが平行して展開するから理解するために頭フル回転で、脇役の顔と名前なんぞに気を配っていられなかった。

 それにしてもこの作品、主人公はCRAIG演じるジャーナリストということになっているらしいが、タイトルからしても内容からしても主人公はROONEY MARA演じるハッカー(ドラゴン・タトゥーの女)でしょう。彼女の潔い演技は素晴らしい。ただ少々、彼女の設定がご都合主義だなとは思う。だって、反社会的なハッカー、人とのつき合いが苦手なオタクでしょ。数々の修羅場はくぐってきていそうだから、戦闘能力がある程度高いことは認めよう。バイクも、似つかわしくはないけれどもまだ許せる。ただ、基本的に人との応対が苦手なわけだし、いくらなんでも変装して演技して百戦錬磨の銀行員と渡り合ってなんて、経験もないのに無理でしょう。お前は峰不二子か?!と心の中で突っ込んでしまったよ。

 でも、実は謎解きとかどうでもいいんじゃん・・・???というツッコミは、言わない約束でしょ・・・ということにして、2時間半余も楽しめたから満足です。

 続編が見たいなあと思ったのだが、原作小説は三部作だそうな。映画版もスウェーデン製作のオリジナルはちゃんと3本作られているらしい。ただ、主要登場人物は最後まで同じだとか。もちろん主人公は天才ハッカー(ドラゴン・タトゥーの女)でいいけど、あの終わり方からして、次は別の男と組んでほしかったなぁ。

 よりきちんと内容を理解するために、ほとんど同じ内容らしいオリジナルの映画も見てみようかなぁ。で、気に入ったら続編も見るとか・・・。長いからかなり大変そうだけど・・・。原作を読むというのもアリだけど、映画以上に時間かかるだろうしなぁ・・・

鑑賞日:2012年8月25日
製作:2011年・アメリカ


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