監督:深川栄洋
出演:綾野剛
北川景子
木村佳乃
田牧そら
いかにも昭和なオープニングや劇中BGMは、やっぱり狙ってるんだろうな。全体に昭和の刑事ドラマ風だし。ってか、どうして刑事物って出てくる役者が同じ人たちばっかりなの? 岡田健史が出てきた時は、MIUかと思ったよ・・・(日テレなのに)。
実際には綾野剛と北川景子以外の刑事は、ほとんど存在感ナシ。この二人しか活躍しない。
一方、柄本明は声だけで一発で分かるし、存在感あり過ぎ。木村佳乃は幽霊か死に神みたいで非常に怖い。
ストーリーは悪くないのだが、テンポが悪い。しかも初っぱなから主人公刑事(綾野剛)に全く共感できず、犯人のほうに感情移入してしまうという、変わった展開。不治の病で苦しむ人を安楽死させて何が悪い?!って、思うだろ、普通。そりゃ心身共に健康だったら誰も死にたくないよ、そうじゃないから困ってんじゃん。
さすがにそのままの流れでは収まりが悪いので、終盤になって展開が変わってくるけど、まあこの犯人は刑法第39条で無罪だろうね〜。ガキが通報さえしなければ、皆が幸せで良かったのにねぇ。捕まえなければ刑事が報復されることもなかっただろうし(それじゃ映画にならないけど)。
なんとなく、原作の方が面白そうだな。
鑑賞日:2021年4月11日
製作:2020年・日本