監督:CHRISTOPHER NOLAN
出演:CHRISTIAN BALE
HEATH LEDGER
AARON ECKHART
GARY OLDMAN
「BATMAN BEGINS」を見ていなくても、問題なく楽しめた。
例によって、暗〜い映画である。人間の二面性、心のもろさや弱さを描きつつ、一方で人間の良心をも信じてみせる。極悪人ジョーカーも、心の奥底に決して癒えない深い悲しみがあり、大きな傷を抱えている。きっと極悪人になりたくてなったわけではないのだ。本当に暗い話である。
映像的にも、とても暗くて、とてもきれい。バットモービルのカーチェイスもなかなかイカしてる。
暗い映画は大好きだ。だから暗いのは大いに結構なんだけど、主要な配役にあまりにも華がなさ過ぎる。CHRISTIAN BALEからして、なんか地味くさくて貧弱。もちっとガタイが良くて男前な役者使ってよ。ヒロイン役のMAGGIE GYLLENHAALも勘弁してほしい。全く華がない。そこらのフツーのねーちゃんじゃん。AARON ECKHARTはロバート・レッドフォードを貧弱にしたみたいだし・・・
他方、これが遺作となったHEATH LEDGERは、あちこちでさんざん言われている通り、狂気の演技で魅了してくれる。「THE CROW」と、それが遺作になったBRANDON LEE(ブルース・リーの息子)を思い出してしまった。
ところで、終わり方は私としては「え〜〜〜???」って感じだったなぁ。暗いのはいいけど、理不尽なのはちょっと・・・
鑑賞日:2009年1月3日
製作:2008年・アメリカ