監督:チャン・イーモウ
出演:チョウ・ユンファ
コン・リー
ジェイ・チョウ
リィウ・イエ
コン・リーがチャン・イーモウの作品に出演するのは、実に11年ぶりだそう。中国を代表する大女優と、最近はハリウッドでも大活躍の中国系男優チョウ・ユンファの華麗なる共演。DVDの特典映像を見ると、チョウ・ユンファが本当にこの作品を楽しんでいるのがよく分かる。彼は個人的に、本当に本当にコン・リーが大好きで、共演が嬉しくて仕方なかった様子。コン・リーとチャン・イーモウのタッグも、勝手知ったるなんとやらで、これまたスムーズだったことでしょう。
個人的には、「頭文字D」のジェイ・チョウに注目。本業は歌手の彼にとって、これが2作目の映画出演だそう。そのわりには殺陣シーンも決まっているし、立ち居振る舞いに才能を感じる。それにしても一作目が「D」で次がこれって、極端だなぁ・・・
宮廷の内装や王族の衣装の豪華絢爛さ、戦闘シーンなどのスケールの大きさには圧倒される。すべてのシーンが豪快でもあり、繊細で美しくもあり、まばたきする間も惜しいほど。
やっぱりチャン・イーモウは、いい。最高! 一時、失望させられ続けたりもしたけれど、最近はなかなかいーじゃん。もちろん、初期のような社会派バリバリ反骨作品と比べると、それはもう思いっきりエンターテインメント寄りだけど、まあそれもアリかと。「幸福時光/HAPPY TIMES(至福のとき)」なんて、しょうもない映画も含めて、彼のほとんどの作品を見ているファンとしては、もちろん昔みたいな観客を鋭く突き刺すような作品もまた作ってほしいけどね。気長に待ってるよ。
鑑賞日:2007年7月24日
製作:2006年・中国