☆ ONE FLEW OVER THE CUCKOO'S NEST(カッコーの巣の上で)

監督:MILOS FORMAN
出演:JACK NICHOLSON
   LOUISE FLETCHER
   WILL SAMPSON

 めちゃくちゃ有名だし「不朽の名作」扱いだし賞もたくさん獲っているから、絶対に外れはないと思って見てみたのだが、なんじゃこりゃ・・・???

 いや、確かに演技はすごいんだよ、みんな。ジャック・ニコルソンは、いつものように怪演してるし、他もみんな芸達者だし(ってか、狂人の役なんて下手な役者にはできないし)、婦長はものすごい迫力。でもそういう問題じゃなくて、ストーリーがもう最悪。主人公に共感できる部分がみじんもない。

 同じ内容でも舞台が高校の寄宿舎とかならまだ分かるよ。でも精神病院でしょ? みんな理由があってそこにいるんじゃん。しかも主人公は労役を逃れるために気違いのフリをして精神病院に逃げ込んだ受刑者のくせに、何を偉そうに勘違いしているんだか・・・

 途中で見るのをやめたくなったが、「最後が印象的」というのは有名な話なので頑張って見続けたよ。後半の乱痴気騒ぎなんかもう、見ていて吐き気がした。頭の弱い坊やがあんなことになったのも、全部主人公が悪いんじゃん。アホか?!

 最後は確かに印象的ではあったけど、その直前にどうしてあんなことしなけりゃならんのか理解不能。主人公は確かに懲罰は受けるだろうし、刑務所に戻されて刑期が延びるかもしれないけど、別に殺されるわけじゃないだろ??? ・・・まったく、最初から最後まで小指の先ほども理解できない映画だったわい・・・

 それにしても、LOUISE FLETCHER演じる婦長は本当にすごい。まともに話が通じない連中相手に、どうしたらあんなに適切かつ効果的な返答を即座に返すことができるのか??? しかも常に冷静。すげーうらやましい。自分もああいう人になりたかったよ・・・

 本当は☆1つにしたかったぐらいだが、演技はみんな本当に見事なので、おまけで2つ☆マイナス。

鑑賞日:2010年8月24日
製作:1975年・アメリカ


− ビデオ感の目次に戻る
− 映画関連コーナー目次に戻る
− トップに戻る