監督:金子修介
出演:矢田亜希子
伊藤英明
吉沢悠
桃井かおり
登場する俳優が自分の好みであるということは、当然それだけで、その映画に入れ込んでしまう大きな理由になる。ついでと言っては本末転倒で非常に失礼だが、ストーリーも特撮も演技も非常に良かったりして、これもう個人的に「1年に1度クラス」(?)のお気に入り。(私の場合、お気に入りには「名作的お気に入り」と「ミーハー的お気に入り」の2種類あって、これは後者)
主演の矢田亜希子は、キリっとした目と眉毛がとっても好き。暗い感じもよく出てるし、細いとこもキャラクターのイメージに合ってて非常に格好いい。男優が、これがまた、ホントにいい男ばっかり出てくる・・・。伊藤英明は非常に好みだし、原田龍二も格好いいんだけど、ナンと言っても吉沢悠がど真ん中大当たり! 久々にみつけた超好みのいい男♪ ビデオ見終わった瞬間にネット検索して、彼の画像とか動画とか、集めてしまった・・・
いや、ホントに面白い映画だった。古典的なフランケンシュタインやドラキュラの映画、比較的最近では1作目のTHE FLYにも通じる、化け物になりたくてなったんじゃない、という悲しさや寂しさが、非常によく表現されてる。矢田亜希子の暗く悲しげな目。吉沢悠は、ちゃらちゃらしたフリして実は純粋で照れ屋で寂しい、というキャラクターを完全に演じきっている。長澤まさみの淡々とした演技もいい。
徳山秀典がとてつもなくにくたらしかったのだが、要するに役にはまってた。彼も、違う役柄だったら、それなりにアイドル系かも・・・
ああ・・・つまりこの映画は、劇画を実写でやっちゃったんだよね。だから、美男美女しか出てこないんだ。ストーリーもいかにも劇画だし。でも特撮も含めて劇画に負けてなくて、非常にいい。
そうそう、この人を忘れちゃいけません、桃井かおり。彼女、この作品に限らないのだが、ああいう態度や雰囲気が地なのかと思ってしまうほどハマってて、芸風を狭めてるんじゃないかと心配してしまうほど。でも、最高。
鑑賞日:2001年1月27日
製作:2000年・日本