監督:MARCO KREUZPAINTNER
出演:ELYAS M'BAREK
ALEXANDRA MARIA LARA
FRANCO NERO
MANFRED ZAPATKA
久しぶりに骨太な法廷ドラマを見た。子どものつき合いのホラー映画ばっかりじゃなく、たまにはこういう「大人向け」映画も見ないとね。
前半は展開が非常に丁寧かつゆっくりなので、時間にも気分にも余裕がある時に見ることをお薦めする。主人公がイタリアに行く辺りから一気に物語が動き始め、盛り上がってくるが、そこまではある程度の忍耐が必要。
それにしても、ドイツって結局、2019年になっても、悪者=ナチスなんだな。それも、一般のドイツ国民の共通認識があればこそ。戦時中に酷いことは多くの国がやっているが、政治家までが不都合な過去をなかったことにしようとする21世紀の日本と、「こんなことは決して二度としてはならない」というメッセージを未だに送り続けるドイツの、差は大きい。
老優、FRANCO NEROとMANFRED ZAPATKAの重厚な存在感がすごい。
鑑賞日:2020年7月12日
製作:2019年・ドイツ