監督:JEAN-PAUL RAPPENEAU
出演:ISABELLE ADJANI
GREGORI DERANGERE
VIRGINIE LEDOYEN
GERARD DEPARDIEU
なんとも豪華なキャストのドラマ。というか、主演のイザベル・アジャーニを見て、ぶったまげた。これが50歳目前?! いくら厚化粧で若作りしているにしても、若過ぎる! あり得ない・・・! うっそぉぉぉ〜〜〜!って感じ。なんか、生きる希望が湧いてきたかも(???)。一方、ジェラール・ドパルデューには反対の意味で驚かされた。すっかりおっさんになっちゃって、なんか別人みたい。
お話はというと・・・、よくもまあこれだけの内容をうまく2時間以内に収めたものだと感動してしまうほど、盛りだくさん。
舞台は第2次大戦中のフランス。何人もの男を手玉に取ってしたたかに生き延びる美女、振り回される元恋人、大臣、記者。殺人事件に戦争がからみ、疎開、逃亡、恋愛、亡命など、実に様々な騒動が複雑に入り組んで、からみ合う。しかし、脚本がいいのか、カットがうまいのか、個性豊かな名優陣のなせる技か(全部だろうけど)、不思議とわかりやすくて、すっきりしている。ちょっとコメディタッチだけど、どたばた劇にはせず、品のいい作品になっている。
それにしても「運命の36時間」とかいう、実に陳腐で、内容から大きくかけ離れた日本語のサブタイトルは、本当に止めてほしい。
鑑賞日:2005年9月29日
製作:2003年・フランス