監督:EMILIO ESTEVEZ
出演:WILLIAM H. MACY
CHRISTIAN SLATER
ANTHONY HOPKINS
FREDDY RODRIGUEZ
ビッグネームがたくさん出ているし、誰が主役ということもない内容なので、出演者欄に誰を書くか迷ってしまう。
1968年にロバート・F・ケネディがが銃撃されたロサンゼルスのアンバサダーホテルを舞台に、ホテルのスタッフ、選挙キャンペーンのスタッフ、滞在客など、銃撃当日ホテルに居合わせた22人の人生模様を描いた秀作。タイトルの「ボビー」は「ロバート」の愛称。(余談だけど、「ウィリアム」の愛称が「ビル」とか、英語の名前とその愛称には理解不能なものがある)
エミリオ・エステベスの監督としての才能に脱帽。登場人物が非常に多いのに分かりやすく、場面の切り替えが見事で、観客がおいてきぼりになることがない。各登場人物の持ち時間は短いのに、描写がしっかりしていて背景や心理がよく分かる。人種問題や差別問題も盛り込まれているし、実際の記録映像の取り込み方もうまくいっており、全体を通して非常に良くできている。
鑑賞日:2007年7月17日
製作:2006年・アメリカ