監督:RIDLEY SCOTT
出演:MICHAEL DOUGLAS
松田優作
高倉健
ANDY GARCIA
遠い昔に見たことがあるようなないような、この作品。アメリカのレンタルにあったので(って、アメリカ映画だから当たり前か)借りてみた。そうか、ブラックレインというタイトルはそういう意味だったのか・・・と今回思ったということは、見ていないのか。でも、終盤のバイクのシーンや格闘シーンは確かに見覚えがある。テレビで放送されたものを断片的に見たのかな。
運び屋のホステスがブリジッド・ニールセンかと思うような風貌とデカさで(一瞬、松田優作が変装してるのかと思ったぐらい)あんな目立つ女使わね〜よ!とか、そんなに都合よくアメリカ人ホステス(協力者になってくれる人)がいるか!とか、バーで歌う場面は悪のりし過ぎ、とか、あの形見分けはないでしょ、とか、高倉健演じる警官の性格からして終盤のあの行動はあり得ないでしょう、とか、日本のどこにこんなベトナムかカンボジアみたいな(?)景色があるのか、などなど、つっこみどころは多々あるんだけど、それでも日本(というか、大阪)の描かれ方にそれほど違和感はなく、アメリカ映画にしてはよくできていると思う。デコトラ(?)がこれでもか!と出てくるあたり、なんだか微笑ましい。
松田優作ってリアルタイムでほとんど見たことがなくて、もちろん顔と名前ぐらいは知ってたけど単なる2枚目俳優ぐらいの印象しかなかった。それがここ最近、偶然立て続けに出演作品を見て、未だに評価が高い訳がようやく分かってきた。かなり強烈な個性派俳優だったんだね。この作品なんて、髪型が独特過ぎて2枚目からかけ離れてるし・・・。しかし、じっくり見ると松田龍平は優作によく似てるな。龍平は母似だと思ってたんだけど、実は父似だったんだね。
それにしても昔のやくざは、がたいも風貌も強そうだなぁ・・・、タケシ作品のインテリやくざとは迫力が全然違うわ・・・って、どっちも本物じゃないんだけどね・・・。それにしてもこの映画のやくざは役者がみんな強烈だぁ。若山富三郎なんか、有無を言わさぬ迫力があるし。
ところで格闘シーンの終わり方にめちゃくちゃ違和感があって意味不明だったんだけど、どうやら2パターンの決着の付け方があるらしい。それならそれでいいんだけど、ちゃんと編集して違和感ないようにしてもらいたいなぁ・・・
最後のギフトは、生真面目警官があんなもんもらってどうする???
鑑賞日:2011年12月31日
製作:1989年・アメリカ