監督：ALEJANDRO GONZALEZ INARRITU
出演：BRAD PITT
　　　ADRIANA BARRAZA
　　　菊地凛子
　　　CATE BLANCHETT

　これを見た後で調べました。バベルの意味（それまで、「バビル２世」ぐらいしか浮かばなかった・・・）。なるほど、バベルの塔を作った人間に対して神が怒り、人間たちの言語をいくつにも分けて混乱させたんだ・・・。この作品のテーマ「コミュニケーション不能」を象徴していたのか。（って、見る前に調べておけよ）

　画面は、アフリカ、アメリカ（メキシコ）、日本と、何度も切り替わっていく。時間の流れが前後したり、場所によって違ったり、分かりにくくはないけれど、なんだか今ひとつ入り込みにくい。登場人物にもあまり感情移入できない。アフリカのシーンで出てくる子どもはなんだか変態ちっくだし、アカデミー賞ノミネートで話題になった菊地凛子演じる耳が聞こえない女子高生の行動も、ちょっと「？？？」な感じ。父親にしても、ラストシーンなんか、普通もっと驚くとか相当うろたえるとか、するだろ・・・。アメリカ（メキシコ）のお話が、身近だし、一番楽しめたな。

　全体に悪くはないけど、それほどいいとも思わなかった。退屈はしないけど、感動もしなかった。どっちかというとカルト系の監督・・・？？？

鑑賞日：2007年３月６日
製作：2006年・アメリカ