監督:JAMES CAMERON
出演:SAM WORTHINGTON
SIGOURNEY WEAVER
STEPHEN LANG
さすが大ヒット映画、とにかくCGがすごい。これを劇場で3Dで見たら、それはもうものスゴい迫力だろうな。
実のところ、見る前はあまり乗り気でなかった。そこここで目にする「Na'vi族」の目と目の間隔が離れた青い顔が、なんだかとても感情移入できそうになく見えたし、2時間40分を超える長さにも躊躇していた。なにしろレンタルDVDが郵送で到着してから(いくら返却期限がないとはいえ)1カ月半も見ずに放置していたぐらいだ。
そろそろ見て返さないと次のDVDが届かない、と、重い腰を上げて(?)見始めたものの、最初のほうは全然乗れなかった。実写のシーンはなんだかテンポが悪くて「こんな調子で2時間40分もやるの?!」って恐怖を感じたし、CGのシーンはまるで最新技術のデモンストレーション。「今はこんなスゴい映像が作れるんですよ〜」「こぉ〜んなことも、できちゃうんですねぇ〜」みたいなのを延々と、これでもか!と見せつけられて、食傷気味。
主人公が自分の怪鳥(?)を手に入れたあたりからようやく映画にのめり込み始め、そこから先は純粋に楽しかったし、長さも感じなかった。うまい具合に担当する役者に似せてある「Na'vi族」の顔に、だんだん親近感を覚え、ついには感情移入できるようになっていくんだから、すごいもんだ。
正直、最近はもうCG多用映画には辟易なのだが、それでも☆3つ付けたということは、この作品がよっぽどスゴいんである・・・(いくら辟易のCGでも、あそこまでやられると認めざるを得ないというか・・・)
「Na'vi族」はアメリカ先住民、白人移民に(ほぼ)殲滅されたネイティブアメリカンであり、現在進行形で住処である熱帯雨林を奪われている南アジアなどの「森の民」であり・・・なぁ〜んてことまでは、考えなかったな。やっぱここまでCG使われちゃうと、人間臭さやリアル感が消えちゃうから。あくまで娯楽作品だね。
鑑賞日:2010年7月31日
製作:2009年・アメリカ