監督:蜷川幸雄
出演:二宮和也
松浦亜弥
秋吉久美子
中村梅雀
原作は持っている(貴志祐介の作品はすべて読んでいるし、ほとんど持っている)。ここでは2時間の映画に収めるために、当然、省略したり変更したりしているが、比較的うまくまとめていると思う。ただ、説明不足じゃないのかと心配になる場面もちらほら。絵を張り替えたからキャンパスがたるんでいるとか、原作を読んでいない人はあれで分かるのだろうか?
二宮和也が演技しているところは、初めて見た。二宮和也といえば、冴えない外見のおじさん、元嵐の中で一番地味、というイメージだったのだが、それでも若い頃はそこそこイケてたんだね。演技に関しては、元嵐の中で一番うまいと言われているだけあって、この頃からなかなかお上手。
山本寛斎は、どういう経緯で出演することになったのか知らないが、実に不気味で適役。松浦亜弥は、ちびまる子ちゃんみたいなギザギザ前髪が気になって・・・(眉毛はおろか目まで隠れるような、長くて超鬱陶しい前髪より百万倍マシだけど)。というか、演技してないよね、独特の目つきと存在感がすべて・・・みたいな。
最後は、あまり説明的になっても雰囲気を壊すけど、でもやっぱり主人公の覚悟の表情ぐらいはしっかり見せてほしかったな。
鎌倉の景色や湘南の海、青い空が、美しくてまぶしくて、切ない。
鑑賞日:2021年8月14日
製作:2003年・日本