☆ オール・アバウト・マイ・マザー(TODO SOBRE MI MADRE)

監督:ペドロ・アルモドバル
出演:セシリア・ロス
   マリサ・パレデス
   アントニア・サン・ファン

 「すべての女性に贈る」とか「元気が出る」とか、そんなようなキャッチフレーズの映画だったと思うのだが、これらはまったくもって不適切。つまらなかったとは言わないけど、元気なんかかけらも出なかったり、感動もしなかった。「すべての女性に」っていうのは、整形手術や豊胸手術をした男性も女性に含む、という意味だったのかいな・・・?

 決してつまらないわけじゃないが、あまりにも設定がすご過ぎて感情移入しにくい。主人公はあまりにも優し過ぎ、許し過ぎ。ペネロペの役柄にいたっては論外で、1から10まで理解不能。優しいのか意地悪なのか、性格がいいんだか悪いんだか、聖者なのか単なる馬鹿なのか、さっぱりわからん。

 唯一、サン・ファン演じるアグラードのキャラは面白くて、実は滅茶苦茶いい人だったりして、すごーく愛おしく感じた。

鑑賞日:2004年6月12日
製作:1999年・スペイン


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