監督:斎藤武市
出演:吉永小百合
浜田光夫
笠智衆
ミヤコ蝶々
冒頭の吉永小百合が、この世の中にこんなに美しい生き物が存在するのか?!と、眼を疑うほど美しい。「陽のあたる場所」のエリザベス・テイラーを初めて見た時の衝撃に匹敵する。どちらも同じ、19歳の時の作品。白黒フィルムは、どうしてこうも美しいのだろう。もちろん美しいのは吉永小百合であり、エリザベス・テイラーなのだが、昔のフィルムにはなんともいえない味わいと美しさがある。
今まで、青山和子の「愛と死をみつめて」が同名の映画やドラマの主題歌かと思っていた。また、「ミコとマコ」が出てくるテレビドラマのタイトルも「愛と死をみつめて」なのだと思っていた。今回改めて調べてみたら、青山和子の「愛と死をみつめて」は映画や1964年のテレビドラマとは関係ないそうな。さらに、私が「愛と死をみつめて」だと思っていたテレビドラマは、実は「若きいのちの日記」というタイトルだったことも分かった。ちなみに映画もドラマも生まれる前の作品だけど、ドラマはテレビで何度も再放送していた気がする。
映画の最初に流れた「愛と死のテーマ」も、なんとなく聞き覚えがあるような。テレビやラジオで流れていたのかな。
とにかく、吉永小百合が美しくて美しくて哀しくて、そして美しい。
相手役の浜田光夫は、神々しいまでの吉永小百合と比べるととんでもなく普通で、イケメンですらない童顔の可愛いお兄ちゃん。でも、そこがいいんだろうな。誠実であることがすべて。
なんというか、昔の白黒映画のスゴさ、素晴らしさを、思い知らされた。そしてこれが、Amazonプライムビデオで気軽に見られる「今」に感謝。
鑑賞日:2022年1月29日
製作:1964年・日本