監督:園子温
出演:椎名桔平
満島真之介
日南響子
鎌滝えり
最初の20分で見るのを止めたくなったが、「そのうちきっと面白くなる」「いつか面白くなるに違いない」と自分に言い聞かせて耐えた。冒頭で連続射殺事件の話が出てきていなかったら、きっとさっさと見るのを止めていた。連続射殺事件の顛末が知りたいというか、連続射殺事件の話が出てきたからきっと主題はサスペンスに違いないと勘違いしてしまい、結局最後まで頑張って見てみた。結果、時間の無駄だった。2時間半も・・・。
「冷たい熱帯魚」はわりと面白いと思うんだけど、これはちょっと・・・。いろんな話のごちゃまぜで支離滅裂すぎてさっぱり意味が分からない。合計で映画版より2時間以上長い連ドラバージョンなら、もうちょっと理解できるのだろうか? あるいは、もっと時間の無駄になるだけかもしれないが(いずれにしても見ないけど)
女子校の話、自主映画製作の話、詐欺師(洗脳)の話、連続射殺事件の話が、とにかくぐちょぐちょ。一応、「北九州連続監禁殺害事件」から着想ということになっているけど、この事件についてはものすごく部分的にしか描かれていない。ぶっちゃけ自主映画製作の話なんてないほうがよほど分かりやすい。
本来、主題であるはずの「北九州連続監禁殺害事件」は、上の4つのうち詐欺師(洗脳)の話ということになるわけだけれど、なんかどいつもこいつも、洗脳されたというより元々おかしかったとしか思えないようなキャラばっかりで、元になった事件のおどろおどろしさや恐怖があまり感じられない。大体、なんでそこで美津子が入院する?! どうせ殺すなら入院させる必要もないし、入院できたのなら逃げられたというか、病院から警察に通報されてるだろ〜が。
結局のところ主題は、洗脳の話でも連続射殺事件の話でもなくて、女子校の話なのか・・・とも思うけど。
ってか、連続射殺事件の話も中途半端過ぎ。犯人の背景も何も分からん。
解体も、長野県だったら解体なんかしなくても山の中に埋めただけで見つからないし、余程簡単だろうが。
役者がみんな、ものすごく頑張っているのは分かるんだけどねぇ。
鑑賞日:2021年4月17日
製作:2019年・日本