監督：福澤克雄
出演：野村萬斎
　　　香川照之
　　　及川光博
　　　朝倉あき

　舞台系というか、古典芸能系の役者がたくさん出ているので、皆さん、セリフ回しも顔芸も見事。主役の野村萬斎はあまりにも舞台チックなので、それを強調する演出と相まって、前半は彼が「怪物」に見えてしまったぐらい・・・。

　とにかくテンポが良いし、文字通り役者が揃っている。みんながオーバーアクション気味に魅せてくれて、とても楽しく、２時間があっという間。

　内容は、いかにも池井戸潤といった感じの企業の不正モノ。シリアスな内容だけれど、演出はあくまで軽妙。及川光博と朝倉あきが真相を探っていく過程、二転三転（もっと？）する展開も見事で、まったく飽きさせない。

　世良公則は、クレジットを見るまで全く分からなかった。思わずどの役が彼だったのか、公式HPで確認してしまったよ。何故に彼がキャスティングされたのかは謎だけど、今でも音楽活動してるのかな・・・？

鑑賞日：2019年９月18日
製作：2018年・日本