監督:CRISTIAN MUNGIU
出演:ANAMARIA MARINCA
LAURA VASILIU
VLAD IVANOV
1987年、文字通り革命前夜のルーマニアの情景が興味深いけれど、でも本当にそれだけ・・・。なんでこんな作品の評価が高いのか、理解できん。
まず、とてつもなくスローでテンポが悪い。もうお願いだから次の場面に移ってくれない?!と、何度も心の中で叫んでしまった。終わり方も中途半端で、それでなんなの?!って感じ。リアルさを追究したにしても、ナイフを盗むことに何の意味があったの?とか、忘れたIDはどうするのさ?とか、意味不明な小細工が多い。一応、フィクション映画なんだから、もうちょっと脚本考えてよ。でもって結局、なにが言いたいのさ?!
ちなみに独裁政権下での違法な中絶ということで、血みどろになって胎児を引きずり出す母体に危険が及ぶような施術を想像していたが、全然違って拍子抜け。それにしたって、胎児も本人も絶対にもっと血まみれになるハズだし、普通の生理だってもうちょっと大変だろう!と突っ込みたくなるような強制流産直後の映像描写やルームメイトの言動にはリアリティをまったく感じない。あんなにスマートな無痛無血強制流産なんて、今でもあり得ないと思うケド。それか、依頼した医師の腕がよほど良かったのか・・・???(んな、アホな)
鑑賞日:2011年1月18日
製作:2007年・ルーマニア/ベルギー