いかにもゲームっぽいと言えばゲームっぽいけど、それにしても強烈。怖いというより残酷。いくつかの凄惨なシーンが脳裏に焼き付いてしまっていつまでも消えず、困った。「R(成人指定)」なのも、うなづける。
怖いっていうのは、日本の怪談なんかの場合は特に、いかにも自分の身にも起こりそうだから怖いんである。そういう点では、まったく怖くない。設定があり得ないし、母親の行動も不可解。
というか、前フリがホントに申し訳程度、ほとんどゼロに等しいところが凄い。普通はメインの舞台に突入する前に、それなりの尺を使ってそこまでの過程を描くものだけど、この映画の場合は実にいきなり「SILENT HILL」に突入してしまう(ので、わざわざ危険に飛び込むような母親の行動が実に不可解)。それでもなんと126分、監督がいかに「おどろおどろシーン」に力を入れているかが分かる。というか、もう許されるものなら、ストーリー展開は無視して、全編「おどろおどろシーン」で済ませたかったんだろうなぁ・・・
鑑賞日:2006年5月3日
映画館:LOEWS MARINA 6
マリナ・デル・レイ
URL:http://www.sonypictures.com/movies/silenthill/