私は見たくなかったのだが、随分前から劇場で予告映像が流れており、子どもがずっと見たがっていたので、仕方なく一緒に鑑賞。そもそも「Kubo」なんて(下の)名前、聞いたことねぇ〜よ! 名字かよ?! 誰が何の理由で、主人公をこんな名前に決めたんだよ?!
ストーリーは悪くないのだが、とにかく登場するキャラクターの顔が許せない! そもそもそれが理由で見たくなかったのだが、これって完全なる人種差別じゃないのか?!
舞台は明らかに昔の日本なのだが、登場する人物の大半が極端なつり目&垂れ眉毛(いわゆる「8時20分」)。主要キャラはそれほど極端ではないが、その他大勢の村人にいたっては、老若男女問わず、全員が極端な切れ長のつり目+八の字に垂れた眉毛の同じ顔! アメリカでは頻繁に見かける「東アジア人のステレオタイプな顔」なのだが、ほんっとぉ〜〜〜に心の底から不愉快。(ご興味のある方は、googleで画像検索でもしてみてくだされ)
そりゃね、確かに東アジア人は他の人種と比べたら不細工の比率が高いよ。目は特に、一重だったりはれぼったかったり細かったりと、(もちろん他の人種にだって不細工はいるが)他の人種ではあり得ないようなタイプの不細工が多い。だからって、極端なつり目の東アジア人がどれだけいる?! いないことはないだろうが、割合なんてかなり低い。多くて10%だろう。さらに、八の字に垂れた眉毛なんてもっとずっと少ない。いろいろ考えても、八の字に垂れた眉毛なんて村山元首相のようなじいちゃんしかイメージできない(あれは眉毛自体が垂れた形というより、眉毛が伸びすぎて垂れているだけかも)。ましてや、細いつり目と八の字眉毛の両方を併せ持った人間なんて、人種問わず、そもそもこの世に存在するのか?! そんな実際の人間、まったくイメージできない。アメリカで作られた「東アジア人の絵」以外で見たこともない。
あまりに不愉快すぎて、映画の内容にあまり集中できなかった。クレジットを見ていると、スタッフにやたらと日本人か日系人と思われる名前が出てくるが、彼らは誰も文句言わなかった(言えなかった?)のか?!
おそらくこの映画を作る際に参考にしたであろう、浮世絵なんかを見てみても、確かに目は細くてつり気味かもしれないが、垂れた眉毛なんてどこにも描かれていない。この映画の作画担当者に聞きたい。じゃお前は、こんなひどい顔の東アジア人をどこかで実際に見たことがあるのかよ?!
一体全体どこのどいつが、東アジア人=極端なつり目+極端な八の字眉毛という、あり得ないステレオタイプを作り出したんだ?! 見つけ出して、全東アジア人に土下座して謝らせたいわ!!!
・・・って、全然、映画の内容の評価になってないな。繰り返しになるが、ストーリー自体はまあまあ。主人公が当然のように魔法(?)を使うという、お伽噺テイストのアドベンチャー作品。CGじゃないところが、今のご時世、逆に新鮮かも。
製作:アメリカ
鑑賞日:2016年8月21日
映画館:AMC Puente Hills 20
ロウランド・ハイツ