夏休みだというのに、是非とも劇場で観たい！と思うような大作が上映されていない。しかし来週から子どもの学校が始まるので、今週のうちに何か観たい。ということで、夏休み最後の映画にこれを選択。

　簡単に言うと、インディジョーンズとパイレーツオブカリビアンを２：１の割合で混ぜて５倍に希釈した感じ。２時間超の作品になっているが、必ずしもアッという間の２時間というわけではない。序盤は展開が早くて楽しいのだが、中盤でダレてくる。子どもが重要な対象でもあるだろうし、もっと絞ってもっとテンポ良くしてほしかった。（テレビでキャスターが「クルエラ」が子ども向け映画なのに長すぎるとコメントしていたが、最近のディズニー映画はダラダラ長く作る傾向か？）

　あとは、アクションシーンでカメラが寄り過ぎていて、何が何だか分からない場面が何カ所かあった。もうちょっと引いて、全体を見せてほしかった。

　ヒロインがどこまでも強くてたくましいのは気持ちいい。ただ、代わりに（？）ゲイ設定の男が、ジャングルに大量の荷物を持ち込むなど、かつての「くだらない女」のステレオタイプを演じているのは微妙。どこかで「馬鹿げたステレオタイプ」を描いて笑いを取りたいのは分かるが、別にゲイ設定にしなくても良かったような。

　総括すると、お約束の展開で意外性はないけれど、それなりに面白い。コロナ禍であちこち出かけるわけにはいかない今現在、映画館で座ったまま「冒険」できるのはありがたいことです。

製作：アメリカ
鑑賞日：2021年８月２日
映画館：Regal Edwards West Covina & ScreenX
　　　　ウエスト・コビナ