◇ THE HUNTED

監督:WILLIAM FRIEDKIN
出演:TOMMY LEE JONES
   BENICIO DEL TORO

 単純で、まあそこそこ面白いアクション映画。

 なんだかランボーみたい。DEL TOROがランボーで、TOMMY LEE JONESはリチャード・クレンナ演じる上官。しかし、クレンナが映画の中では体を使っていないのに対して、トミー・リー爺さんは老体に鞭打って必死に闘ってます。

 ただしランボーが(少なくとも第1作は)容易に感情移入できるキャラクターだったのに比べ、こちらはいろんな意味で感情移入しにくい。2人とも名優なのはわかるけど、心理劇ならともかく、シンプルなアクション映画なんだからもうちょっと外見が格好いい役者を使ってくれないかなぁ・・・

 結局戦争なんて単なる大量殺人、攻撃された側(の生き残り)にはもちろん、攻撃した側の米兵にだって修復不可能な心の傷を負わせる。この作品の主要な部分である娯楽的要素からは外れるけど、(米英によるイラク攻撃開始間近と言われている)今この時期にこの作品が公開されることに、一定の政治的意味も込められていると感じる。そう信じたい。

鑑賞日:2003年3月12日
映画館:ARCLIGHT
    ハリウッド

URL:http://www.huntedmovie.com/


− 映画感・Part3の目次に戻る
− 映画関連コーナー目次に戻る
− トップに戻る