公開から随分経ってしまったがこれだけは絶対に劇場で観ておきたかったので、スクリーンも大きく音響もよい劇場を選んで見に行った。結果、本当に劇場で観て良かった、194分という恐ろしい長さを全然、感じなかった。もちろん、一回も眠くならなかった。
何よりもDiCAPRIOがいい。私は彼の姿をTHE QUICK AND THE DEAD以来、実に丸3年も見ていなかった。今の彼はすごくいい。ものすごくいい。最近ちまたで彼の話題をよく目にする訳もわかった。まさに青春スターといったところか。小柄なところも、アイドル・スターのジンクスを踏襲している。例えこれが何の面白味もない恋愛作品だったとしても、彼のために観る価値があるくらいいい。
WINSLETは、えらく胴体が太いのと設定年齢より老けて見えるので最初は今ひとつ気に入らなかったが、さすがに3時間も見ているとすっかり親しみもわき、何だか好きになってくる。第一、あのくらい太くなかったら彼女は生き残らなかっただろう。恋人のために命がけでぶつかっていくあたり、さすがCAMERON監督作品、女性がしっかりしていて非常に気分が良い。
CAMERON監督は水中撮影ももちろん得意だが、今回はそれが主題ではない。沈んだタイタニックで宝探しをしている人がいて、乗客の生き残りが思い出話を語る。たったそれだけの、非常に平たい話なのに、どうしてこんなに惹きつけられるのか、これはもう観てくださいと言うしかない。
ちなみに、ひっじょぉ〜にイヤらしい男を好演(?)しているZANE、要所要所で登場して脇を締めている大女優BATESにも注目。彼らもなかなか笑わせてくれる。
40インチ以上の画面とステレオスピーカーがない場合、 ビデオではあまり観たくない。しかし、アドベンチャー映画とは言い難い。私だったら青春映画に分類する。
鑑賞日:1998年2月9日
映画館:SONY THEATERS LINCOLN SQUARE
アッパー・ウェスト