長〜いながぁ〜い152分の映画です。それも、どちらかというと長さを思いっきり感じさせる長い映画です。最初はニューヨークのヘル・キッチンと呼ばれる下町の、「Stand by Me」のようなのどかな少年たちの思い出話から始まります。それから一転、話は少年院へ。そして、大人になってからのお話。
キャストはかなり豪華なのですが、今一、使いきれていないという感じです。デ・ニーロだけは、かろうじていい役でいい味を出しています。ダスティン・ホフマンも後半、登場するのですが、何だか変な役です。憎まれ役のケビン・ベーコンは、とっても憎たらしくて見ていて楽しいかどうかは別として熱演と言えるのかもしれませんが。実際にある話なのでしょうが、あまり気持ちのいいお話ではありません。
主に3つの時代にわたって展開するストーリーですが、どこに焦点が置かれているのか、何を一番訴えたかったのか、どうも伝わってきません。一応、友情物語なのだそうですが、最後の大人になってからの場面に、もう少し見応えが欲しかったところです。登場する俳優の誰かのファンであるとか、時間があるので長〜い映画が見たいなどという方はどうぞ。ただし、特に誰が主演という訳でもないので、誰がたくさん登場するというのもあまりありません。
鑑賞日:1996年11月22日
映画館:United Artists Continental
フォレスト・ヒルズ