突然、番外編です。おわかりの通り、これは中国映画です。日本で劇場公開されるのかどうかわかりませんが、「赤いコーリャン」や「菊豆」他、数々の作品で実績のあるチャン・イーモウ監督の作品ですからビデオ店には必ず並ぶものと思います。私はこの監督のファンで彼の作品は必ず見るようにしていますが、一番のお気に入りは監督自身も主演している「テラコッタ・ウォリア(90年)」です。
主演女優はいつものコン・リー。彼女は年々、歳も取らずに派手になってゆくような気がします。この作品を最後に2人はコンビを解消する、という噂がありますが、本当だったら何だか寂しいです。「寅さん」とまではいかなくても定期的にスクリーンで会える家族のような気がしていたのに・・・。
さて、彼の作品は完璧な娯楽作品である「テラコッタ・ウォリア」を除いては政治色の濃い作品と何だか救いのない悲しい作品に分かれるのですが、この作品は後者です。上海版・ギャング映画です。ショーの場面で昔、東急文化村で見たミュージカル「上海バンスキング」を少し思い出しました。コン・リーはいつになく気性の激しい演技で監督に応えています。
今回はこの映画自体の紹介というよりは、チャン・イーモウ監督を皆さんに紹介すべく書いています。彼の作品を見たことのないかたは、是非ビデオ店で1つ借りてみてください。
鑑賞日:1996年1月18日
映画館:LAEMMLE'S ROYAL
ウェスト・ロサンゼルス