チョウ・ユンファといえば「男たちの挽歌」シリーズ、そしてジョン・ウー監督。ウー監督の方は、既にハリウッドで成功しており、前作FACE/OFFでその地位を確かなものにしている。そして、ついにユンファもハリウッドで主役デビューだ。残念ながら監督は異なるが、ウー監督もエクゼクティブ・プロデューサーとして制作に関わっている。久々にユンファを見たかったのと、安心して観られるウー監督のお約束の世界を期待して観に行った。
ストーリーは・・・あまりない・・・。もう期待通り・・・。初期のシュワちゃんの映画にもよくあったパターン、一人二人救うために何十人も殺すなぁ〜!...という世界。「男たちの挽歌」の拳銃は、もう『All You Can Shoot!』って感じで無限に弾が入っていたが、ウー監督作品もさすがにハリウッドに来てからは弾が途中でなくなるようになった。この作品も、ちゃんと弾がなくなって装填している。それでも、普通のセミオートマチックより、かなり大量に装填できるみたいだが・・・。
ユンファは、何だか少々おじさんっぽくなってしまった。お前は皇太子かぁ?!というくらい、びち〜っと固めた髪型は、ハリウッドを意識して逆に異質な感じを出したのかもしれない。でも、やっぱりこの顔を見ると安心して嬉しい。3年前、ロスの寿司屋で「俺は俳優なんだよ」と言って、今いちわかってもらえていなかったユンファだった。同じオリエンタルとして、オリエンタルの顔なんて皆同じだと思っている白人にも認識されるくらい有名になってくれると嬉しい。
鑑賞日:1998年2月11日
映画館:CINEPLEX ODEON FIRST & 62nd CINEMAS
ローアー・アッパーイースト