エディー・マーフィーの映画を久しぶりに見ました。彼は何と言っても最初の「ビバリーヒルズ・コップ」が超傑作で、以降これを凌ぐ作品には出会っていないと思うのですが、とりあえず大ハズレもないというところで、安心して鑑賞できる俳優ですね。
今回も彼はお得意の刑事役、場所はサンフランシスコです。一体、今回演じたスコットと当たり役アクセルの違いはどこかと言われると少々難しいのですが、強いて言えばスコットはアクセルほど弾丸のようにしゃべりまくったりしないというところでしょうか。もちろん、彼は「こんなのお手の物」とばかりに余裕しゃくしゃくで演じています。まぁ、面白ければいいということですね。
彼の新しいパートナーを演じるWINCOTTは最初はえらく情けない奴に見えて、こいつの未熟さがストーリーに大きく絡んでくるのかと思ったのですが、特にそういう訳でもなく、実はしっかりした頼りになる奴でした。彼女を演じるEJOGOは今まであまりメジャーな映画に登場していなかったのですが、なかなか可愛らしい女性です。今後に注目。サイコ野郎を演じるRAPPAPORTは、まあこんな奴もいるかな、という感じであまり存在感はありませんが。
この映画の一番の見どころは、坂の多いサンフランの街でケーブルカーも交えたカーチェイス。この街の坂を舞台にしたチェイスは多くの映画で登場しますが、今回のチェイスは迫力・アイデア共にかなり良くできていると思います。実際にあんなことがあったら大変ですが、そこは映画ならではの醍醐味、たっぷり楽しんでください。
マーフィーも一時期の精彩を少々失ってきてくたびれ気味かな、と感じることもありますが、あれから15年近く経っていることを思えば若くて元気と言えるでしょう。まずは「一押し」の作品です。
鑑賞日:1997年2月2日
映画館:GUILD ENTERPRISES EMBASSY 1
ミッドタウン