どうも、最近、映画にご無沙汰してしまっているのですが、やはりこれだけは見なくてはと思い、混雑もだいぶ収まったと思われる公開後3回目の週末に見て参りました。
まず、恐竜たちはかなりリアリティを増しておりました。前作でも、それなりに生き生きと活動していた恐竜ではありましたが、今回は遠景との合成以外は、本当にそんな生物がいるのか、あるいは着ぐるみでも着た人間が演じているのか、と思うほどリアルな動きでした。特に小型の恐竜が非常によく撮影されているな、という気がしました。
いきなり恐竜のことばかりになってしまいましたが、この映画では、ほとんど人間は刺身の妻のようなものだと私は思います。前作ではあまり印象に残らなかったゴ−ルドブラムは、目の前にいたら恐いだろうなぁ、という相変わらずのギョロ目の巨体で、今回はかなり目立っています。娘と恋人が登場するので、少し人間的なキャラクタ−を与えられたせいでしょうか。一番、熱演しているのはム−アですね。どこにでもいそうな風貌が、かえって役柄にはまっています。
スト−リ−はとりたてて言うほどのものでもなく、前半は彼らがジュラシック・パ−クに行くことになる強引な理由つけがタラタラと語られます。恐竜が登場してからも、どうも物語の進行は退屈で、ありもののお話の寄せ集めのようです。ただし、この映画は遊園地と同じで、映画館に入ってぎゃ〜ぎゃ〜と楽しみ、あ〜面白かった、と出てきた後は忘れてしまうタイプの作品ですので、スト−リ−をどうこう言っても始まりません。何も考えなければ、そこかしこに脅かしあり、で十分楽しめます。私は映画の長さも感じなかったし、最後も「終わっちゃうの〜」といった感じで、まるで遊園地の乗り物気分で結構、楽しみました。現実的な人は、決して見ない方がいいと思います。
鑑賞日:1997年6月7日
映画館:CINEPLEX ODEON PARK & 86th
アッパ−イ−スト