□ THE FIFTH ELEMENT

監督:LUC BESSON
出演:BRUCE WILLIS
   MILLA JOVOVICH
   GARY OLDMAN

 WILLIS&未来SFということで、大外しだった12 Monkeysを思い浮かべて、見るのをためらっていたのですが、映画評や友人の意見が概ね好評なので、見ることに致しました。これが、面白い。よくできたアニメを見ているようで、ときどき登場するポンポン画面が切り替わる効果のテンポも心地よく、笑いあり、アクションあり、大がかりな特撮あり、出血大サービスの作品です。

 WILLISは、最初はなんだか冴えないおっさんで登場し、コメディに徹していますが、後半、おもむろにスーパーヒーローになったりします。私は、WILLISの映画を面白いと思っても、彼自身を格好いいと思ったことはないのですが、髪を明るい色に染めたせいか、ちょっと若返って格好よくなったみたいです。JOVOVICHはあまり映画に馴染みがないですが、モデルさんということで足も長くスタイルは抜群です。男か女かわからない登場でありながら、えらく悩ましいコスチュームだったり、眉毛が妙に薄い彼女の顔や、やけにはまった白痴っぽい演技が最初はあまり好きになれませんでした。途中、「私が守ってあげる」とウィルスに言ってみたり、八面六臂の活躍を見せたり、おっ、と期待させておきながら、う〜ん、という感じでやっぱり印象は沈んでしまいました。個人的には、キャメロン監督作品に登場する女性のような元気を期待してしまったのですが・・・。批評家は皆「彼女が魅力的」と書いているので、きっと多くの人には魅力的なのかもしれません。

 この作品には、いろいろなキャラクターが登場します。誰もが個性的でとっても良いのですが、最高なのがOLDMAN。これはもう、大爆笑。妙ちくりんなコスチュームといい、悪者なんだか抜けてるんだかわからないところが、すごくいい。表情を変化させるのも、アニメを見ているのかと思うほどうまくて、本当に笑わせてもらいました。彼にはちょっと、注目です。

 スピード感もたっぷりで、思いっきり笑わせてくれるし、派手な場面はとことん派手で、とにかく最高の映画です。

鑑賞日:1997年6月14日
映画館:SONY VILLAGE
    イースト・ビレッジ


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