□ FACE/OFF

監督:JOHN WOO
出演:JOHN TRAVOLTA
   NICOLAS CAGE
   JOAN ALLEN
   GINA GERSHON

 お待たせしました。「男たちの挽歌」シリーズのジョン・ウー監督の新作です。この映画、公開した少し後に「平日だし」と油断して開演直前に映画館に着いたところ、チケット売り切れで悔しい思いをしました。その後、しばらく行く機会がなくて、やっと観れた、という感じです。感想は・・・頑張って会社から映画館まで走って来て、本当に良かった(^^ゞ

 ストーリーは、FBIのトラボルタと凶悪犯のケイジの顔が入れ代わってしまうというものですが、これが近未来物によくあるような脳の転送といったハイテクな方法ではなく、ナント、外科手術でやってしまうという凄いお話。もちろん、お約束の弾頭数無制限の打ち合いもたっぷり、そしてウー監督ファンにはお馴染みの彼独特の美学が随所に見られます。これが、たまらない。さらに、ド派手なスタントも盛沢山で、全く飽きさせません。

 それにしても、ケイジは本当にいい役者ですね。若い頃は、ちょっと顔のクセが強すぎる感がありましたが、ここ数年は落ち着いて、悪者でも正義の味方でも麻薬患者でも、観ている方に全く違和感を与えずに演じこなしてしまいます。さらに、引き続き好調のトラボルタも元気いっぱい。二人の快演に引きずり込まれて、観ている方はだんだん、どちらに感情移入していいのかわからなくなり、しまいには手に汗握りながら、「どっちも頑張れ! どっちも格好いいぞ!」という気分。トラボルタの奥さん役のALLENも渋くて良かったですが、登場場面は少ないもののケイジの彼女役のGERSHONがなかなか格好いいんです。ルックスもいいし、銃を構えるポーズもきまっている。

 またまた、トラボルタのかっとび娘が、中身は凶悪犯の父親に結構学んでしまっていたりするのも、鋭いところをついているようで、なかなか面白いです。

 これがハリウッド3作目のウー監督、今までも中ヒットくらいはしていたのですが、今回は豪華なスターも共演して間違いなく大ヒット、ついにハリウッドのメジャー入りですね。でも個人的には、チョー・ユンファと組んだ映画も、また観たいと思うのです。実はこの作品、ユンファが脇役で出ているという話だったのですが、つい夢中になってしまって、そこまで注意して観られませんでした。

鑑賞日:1997年7月21日
映画館:SONY NEW YORK TWIN
    ローアー・アッパーイースト


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