これは香港で1994年に作られた作品ですが、今年になってアメリカでも公開されています。香港では何かの賞を受賞したようで、こちらでもなかなか評価は高いようです。
2つのお話から成っていて、つながりはどちらも警官が主人公で彼らが同じファーストフード店を利用しているというだけです。第一話の彼は妙に日本語がうまいと思ったら日本人でした。こちらは編集に少し凝っていますが、逆にそれがちょっと古くさい感じを出しています。ところでこれがまた唐突に第二話になるので、しばらく「え〜?あの彼はそれからどうなっちゃったの〜?」と出てくるのを待ってしまいました。第二話の方がもっとドラマ的で甘いようなほろ苦いようなお話で、私のような単純な人間は思わず涙が出そうになってしまいました(決して悲しい場面で泣きそうになった訳ではなく、ハッピーな場面に弱いんです)。何と言っても、これがまたどちらのお話も甘いマスクの警官役がいいんです。第二話のお相手役のフェイ・ワンもいい演技をしています。
どちらのお話もどこにでもありそうな、でもちょっと登場人物が普通の人より個性的かなぁといった感じの等身大の決して甘くはないラブ・ストーリーです。私はとっても気に入りましたし、第二話が特に大好きです。これはお勧め。
鑑賞日:1996年4月28日
映画館:LAEMMLE'S SUNSET 5
ハリウッド