□ CASINO

監督:MARTIN SCORSESE
出演:ROBERT DE NIRO
   SHARON STONE
   JOE PESCI

 長〜い映画です。劇場を出て時計を見たら3時間が経過しておりました。強いて言うなら「バグジー」のような作品です。ラスベガスのカジノが今のように家族向けではなく、ちょっと恐いところだった頃のお話です。

 物語はカジノの裏舞台、そしてデ・ニーロとストーンの恋愛模様の2つを軸に進行してゆきます。最初の方は映像をひたすらナレーションが解説してゆくという形式で、これがまたかなり長いのでここで嫌になってしまう人もいるかもしれません。

 さて、これだけ役者が揃っているのですから演技にケチをつける人はいないと思いますが、ストーンが結構体当たりの演技を見せてくれます。この人ってお色気だけじゃなかったのね、と見直しました。恋愛物語の方は、「所詮愛とは一方通行で理屈なんかない」というちょっとわびしいお話です。カジノの裏舞台の方も「猛き者もついには滅びぬ」というお話で、結局人生なんてわびしい束の間の夢さ、と言っているように感じてしまいました。ひどく残酷なシーンも登場します。

 この映画はかなり好き嫌いが別れるかもしれません。相当な映画好きやマフィア系の作品が好きな方にはウケるかもしれませんが、一般向けとは言い難いですねえ。

鑑賞日:1995年12月11日
映画館:AMC CENTURY 14
    センチュリーシティ


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