これもラブストーリーと呼んでいいのでしょうか?でも、ホラーやサスペンスという表現も当てはまらないし、やっぱり本当に狼になってしまったのではないかと思う程の迫真の演技を見せるジャック・ニコルソンと、同様に演技派のミシェル・ファイファーの恋愛ドラマでしょう。この映画は何といってもジャック・ニコルソンあっての映画です。よく俳優さんは役作りのためにしばらく軍隊に入ったり、自分の演じる職業の人達と一緒に生活したりしますが、ジャック・ニコルソンはこの映画のために狼と一緒に生活したのではないかと思ってしまいます。
話の展開はあまりにスゴすぎて何と表現して良いものか困ってしまうのですが、魔法をかけられて動物にされてしまうという童話によくある話の現代版というところでしょうか。自分でなりたくて化け物になってしまったのではないんだというやりきれなさと悲しみが漂っていて、古くは「フランケンシュタイン」や「ドラキュラ」、最近では「ザ・フライ」を彷彿させます。
鑑賞日:1994年6月24日
映画館:AMC CENTURY 14
センチュリーシティ