ちょっと懐かしいようなストーリーの娯楽映画です。古代エジプト文字の解読の第一人者ではあるものの講義はウケずお金も家族も住む所もない学者のスペイダーは、ある日軍の極秘任務に関する仕事の依頼を受けます。そして、エジプトの遺跡から発掘された巨大な石に掘られた文字を見事に解読した彼は、ラッセル率いる数名の兵士と共に銀河系の外のはるかなる彼方の星へ旅立つことになるのです。

　彼方の星の生き物達はいわゆるエイリアンのような気味の悪いものではなく、安心して見ていられます。スリルあり、ロマンスありでどんどん話に引き込まれてゆきます。途中で何故この件に軍が関わっていたのか、ラッセルが帯びていた秘密の任務のこともわかってきます。これは、あまりストーリーを言ってしまうと見たときに面白くないタイプの映画なので解説しにくいのですが、とにかく派手で楽しい映画であることは受け合います。

　スペーダーはいい奴だけどうだつの上がらない学者役がぴったりはまっています。ラッセルはもう何も言うことはないでしょう。展開も最近はやりの奇を衒ったものではないので、逆に新鮮で楽しめます。映画で感動したり泣いたりしないと気が済まない人は別ですが、そうでない人は是非見に行ってください。

鑑賞日：1994年11月6日
映画館：AMC CENTURY 14
　　　　センチュリーシティ