シルベスタ・スタローンとシャロン・ストーンという物凄い組み合わせの映画です。破壊工作のスペシャリストであるスタローンが依頼人であるストーンと恋に堕ちる、というお話ですが、恋愛物ともアクション物とも言えない半端な映画です。
「INTERSECTION」ではリチャード・ギアとの共演だったにもかかわらず期待を大きく裏切って、濡れ場の一つも見せずに悲しい女をきれいに演じていたストーンですが、今回はいつも通りたっぷりとファンサービスをしてくれます。AVアイドルのプロモーションビデオのようなカットが随所に出てきます。それはいいのですが問題はスタローンです。永年のスタローンファンの私でさえスタローンの濡れ場があんなに気持ち悪いとは思いませんでした。きっとスタローンも今さらランボーやロッキーはできないし、今後の方向性を試行錯誤しているところだとは思うのですが、もう2度とあんなシーンは演じて欲しくないものです。
ストーリーは、脚本が悪いのか演出が悪いのか特に何ということもありません。BGM も映像も昔のアラン・ドロンの映画を意識したような作りになっていて、そこそこきれいです。全体としてたいしてできのいい映画ではないのですが、スタローンもストーンも好きな私としてはそれなりに楽しめました。ストーンのいやらしさが好きな人はもちろん、滅多に見れない不気味なスタローンを見たい人はお時間のある時に見てみてください。
鑑賞日:1994年10月24日
映画館:MANN CRITERION 6
サンタモニカ