シュワルツネッガーとダニー・デビートの「ツインズ」コンビが繰り広げるコメディーです。今回は何と恐ろしいことにシュワルツネッガーが妊娠してしまいます。彼の女装は何回か見たことがありますが、妊娠までされた日には怖い以外の何物でもありません。
この作品でもベテラン2人のコンビネーションはばっちりです。いつもながら美しさや上品さとは縁の無いトンプソンがシュワルツネッガーの相手役のおっちょこちょいな科学者を演じていますが、地のまま演じているのではないかと思う程ぴったりはまっています。デビートもそこらにいたらただのチンケなおっさんにしか見えないような人なのに、本当にこの人はコメディの天才です。デビートの相手役のパメラ・リードも主役にはなれない人だけれどいい味を出していて好感が持てます。「トゥルーライズ」のようなやたらお金ばかりかけておいてアクションだかコメディーだかわからないような半端な映画より、この映画のようにコメディに徹した方が低予算でもずっと楽しめます。
ストーリーは荒唐無稽なお話なのですが、ドタバタコメディーなのでOKでしょう。実際にこの映画のように子供を旦那が産むか奥さんが産むか選択できたらいいのになあ、なんて少し思ってしまいました。まあとにかく何も考えずに見に行って、大いに笑ってください。
鑑賞日:1994年11月27日
映画館:AMC CENTURY 14
センチュリーシティ