結構、カルトな映画です。善の超能力者(と言ってしまって良いのかどうかわかりませんが)が悪のそれと戦う、というありがちなストーリーを最新のSFXを駆使しておどろおどろしく描いています。かなり気色悪いです。
出演者にはあまりお馴染みの顔は出てこないのですが、これは俳優の持つイメージにとらわれない分キワモノさを引き立てるのに効果的なようです。よくよく見ると少しだけ格好良いバクラが、自分の味を抑えて好演しています。ジャンセンを古くさい化粧や装いで無理にいい女に見せようとしたり、彼女のたくましい体を過剰露出させるセンスはちょっと理解しかねますが。
それにしても悪の化身が腹の出たただのおっさんなのには少々気が抜けます。素顔はほんのちょっとしか見せないので誰でも良かったのでしょうか?悪の一番弟子(?)がラメのピッチリタイツをはいているのにも思わず笑ってしまいます。ホラー映画ではあるのですがこんな感じで随所に「何か変」なところがあって、たまに場違いなユーモアで笑わせてくれたりもします。もっと怖〜い作品にしようと思えばいくらでも可能なハズなのに、どうも間抜けな気がしてしまうのは私だけでしょうか。
総合評価は「まあまあ」というところです。血のしたたるような映画が好きな方は是非観てください
鑑賞日:1995年8月29日
映画館:AMC Century14
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