最近の流行となってしまったネットワーク犯罪がらみの映画です。一足早く公開した「THE NET」がヒットした為、バッティングを避けて少し公開を遅らせたようです。
これはジェットコースタームービーとでも言ったらよいのでしょうか。まるで電子になって回路の中を走り抜けているような気分になります。バンバン画面が切り替わり、スピード感あふれる編集は観ていてとっても気持ちがよいのです。予告を観た時はもっとドライで未来的な映画かと思ったのですが、案外人間臭いストーリーになっていました。最もストーリーにはさほど期待していなかったので、『気持ちイイ』という予想を裏切られずに大満足です。
主人公たちは皆、若くて元気いっぱいです。彼等が次々に自分のラップトップを起動する場面など全くキマッていて、私もスタートアップスクリーンを考えようかと思ってしまいました。何だかやたらハイパーな外見の人達もたくさん出てきますが、それも結構かっこよかったりします。まあ、藤井フミヤがニューヨークでCGの個展を開く時代ですから、今どきはこんな人達が現実にコンピュータスペシャリストだったりするのでしょうか。
何度も繰り返すようですが、とにかく気持ちよくてかっこいい映画です。「THE NET」のような暗さは微塵もなく、逆に言えばハラハラドキドキの楽しみもあまりないのですが、気楽に観てスカッとして帰って来られます。これならコンピュータにあまり興味のない人でも楽しめますよ。それにしても映画に出てくるマシンが大抵マッキントッシュなのはアップル社の宣伝方針なのでしょうか?
鑑賞日:1995年9月12日
映画館:GCC GALAXY THEATER
ハリウッド