これは面白い!一応アクション映画の範疇に入るのでしょうが、ほとんどコメディだと思ってください。「男たちの挽歌」シリーズのジョン・ウー監督の作品をもっとコミカルにした感じ、といえば何となくわかって頂けるでしょうか?
漫才の嫌いな私はわざとらしいギャグには一切反応しないのですが、かっこい〜バンデーラの放つクールなボケにはかなり楽しませてもらいました。とにかくバンバン人が殺されまくるのですが「NATURAL BORN KILLER」などと違ってそこには何のメッセージ性もないので、見ている方も深く考える必要はありません。脇役にはバンデーラの格好良さを引き立てるようなコミカルな顔の俳優たちを配してあり、彼等の豊かな表情を見ているだけで笑ってしまいます。相手役はもちろんとびっきりの美女。あなたが女性なら、彼女とのからみで見せるバンデーラのセクシーさだけでも一見の価値はあります。
一応ストーリーはあるのですが、この映画を楽しむのにはあまり関係ありません。とにかく「COOL」です。ジョン・ウーのファンの方だったらきっとこの映画を好きになると思います。ゲームセンターのシューティングゲームが好きな方にも向いているかも。
この手の映画に対して、暴力的だとか人命を粗末に考えているとか批判する人達が必ずいるのでしょうが、エンターテイメントだと割り切ってもっと軽く考えて楽しんで欲しいと私は思います。最も、ここアメリカの子供たちが映画館を出てバンデーラになりきってしまったら本当に怖いものがありますが。
鑑賞日:1995年9月1日
映画館:MANN CRITERION 6
サンタモニカ