ご存じ、「ジャック・ライアン」シリーズの第三弾(主演がハリソン・フォードになってからは2作目ですが)です。これはかなりいいできです。スリルやアクションはもちろん、人間関係もうまく描かれています。展開のテンポもよくどんどんストーリーに引き込まれていくうちに、いつの間にかエンディングになっています。
今回のジャック・ライアンはコロンビアの麻薬戦争とそれにからむアメリカ政府高官の違法行為に巻き込まれます。噂に聞いてはいるものの、この映画を見ていると中米の麻薬産業のすさまじさと恐ろしさを改めて感じてしまいます。それに、政府機関の諜報システムや最新兵器の凄さにも驚かされます。もちろんこれは映画ですから実際はもっと進んでいるのだろうと思うと、ただもう感動するしかありません。さらに中心になるストーリーもしっかりしていて、かなり見応えのある作品に仕上がっています。
最近は何だか老け込んだ姿ばかり見せていたハリソン・フォードですが、この映画ではまだまだどうして健在であるところを見せています。脇を固める俳優陣も渋く光る演技でうまく主役を引き立ており、キャスティングもばっちりです。これは映画館まで足を運ぶ価値のある映画です。
鑑賞日:1994年9月23日
映画館:BROADWAY CINEMAS
サンタモニカ