この映画を見て、退屈だとか眠くなるなどと思う方はほとんどいないと思います。「ビバリーヒルズ・コップ」の舞台をマイアミにしてエディ・マーフィーを2人にしたような映画です。

　ストーリー事態ははっきり言ってくだらないのですが、娯楽映画としてはかなり楽しめる作品になっています。まずローレンスとスミスの、とてもアクション映画が初めてとは思えないくらいキマッている動きと弾丸のようなしゃべりに圧倒されます。そして次から次へと休みなく続くアクション、爆発、カーチェイス、銃撃戦。見ている方はほとんどボーッとしている暇がありません。主役の2人も、これが2人ともスミスのように格好良すぎては面白くないのでしょうが、ちょっと間抜けだけれどもいい奴のローレンスとスマートなプレイボーイのスミス、という感じでいい対照をなしています。また、ほとんどロマンスらしいロマンスが出てこないところも定石からはずれていて悪くないと思います。

　この映画は主演2人のプロモーション・ビデオだと思って見に行ってください。理屈は全て忘れて単純に1シーン1シーンを楽しんで、物語の整合性などは深く考えないでスカッと気分良く劇場を後にしてください。

鑑賞日：1995年4月26日
映画館：AMC CENTURY 14
　　　　センチュリーシティ