ルパンとコブラ

 2002年11月に限定販売された「ルパン三世よ永遠に〜山田康雄メモリアル〜」という本。1995年に発売されたものに多少加筆した、新装版である。限定販売なのでとりあえず予約購入しておいた。最近になってようやく時間ができたのでじっくり読んだ。

 中学時代、友人と「山田康雄ってルパンそっくり!」という会話をした記憶がある。そもそも外見がそっくりだったんだけど、この本を読んでみて、中身もルパンみたいな人だったんだなあ、と、しみじみ。

 同書では、周りの誰もが、彼は決して生の自分をさらけ出すことがなく、普段から常に格好つけていた、山田康雄を演じていたと口をそろえる。彼自身が書いたエッセーも何編か載っているのだが、書いてあることがまた実に格好いい。さらに、若い頃の写真のハンサムなこと・・・。まさにルパンである。

 「世界の悲劇を一人で背負ったみたいな顔してるヤツ、オレにいわせりゃミットモナイッタッテアリャシナイ」「シャレのめして生きる人生、オレにとっては最高」「何でこの気の遠くなるような宇宙空間のすみっこで、人間は憎しみあったり争ったりするのだろう。/わずか70年ぽっちを     」(いずれも原文ママ)

 ・・・本当になんて格好いいんだろう。なんて素敵な人なんだろう。

 私も絶対に、これからも格好つけ続けて生きていこうと、固く心に誓った。そもそも、私は他人に「羨ましい」と思われるために生きているんだ(ちょっと言い過ぎだけど)。それでいいんだ、と、一生続けようと、確信した。例え、水面下でどんなに足をばたばたさせていようとも・・・

 ルパンと同じくらい、山田康雄の大ファンになった。彼がどんな人なのかを知ったのが亡くなって何年も経ってからだなんて、本当に残念だ。

(2003.2.9)

 こんなコーナーがあることすら、自分でもほとんど忘れかけてしまうほど長い間更新していなかったけど、新作を見たので思い出したように更新。

 7月下旬、日本で薬局に行ったら待合室のテレビでルパン三世をやっていた。「ほえ?」と思いつつ、その話を友人にしたところ、夏休み限定なのか知らないけど30分もののテレビ版を毎日2本ずつ(合計1時間)再放送しているとのこと。「いいなぁ」とは思ったけど、そんなのいちいち録画してたらきりがない。

 ところが、「そうそう、そういえば新しい2時間もの、明日やるよ」と言うではないか。なんというタイミングの良さ! たまたま日本にいたことも、たまたま薬局でテレビを見てそれを話題にしたことも、話題にした日も!

 そんなわけでばっちり録画はしたんだけど、ずっと見る暇がなくて、ロサンゼルスに帰ってきて2週間以上も経ってからようやく見ました。

 まず、キャラクターの顔が2期目のテレビ放送風というのか、とにかく私の好きなタイプ。第一印象ばっちり。内容は「EPISODE:0 ファーストコンタクト」ということで、ルパンたちが最初に出会った時のお話。基本に忠実なストーリーで、余分な登場人物が出てこない。ルパンたち4人+銭形警部が主役で、他の登場人物はあくまで脇役。主役たちの性格づけも基本に忠実で実に明快。

 一時、宮崎駿夫のルパン三世なんてのもあったけど、元々のルパンファンは、あんなもの見たくないでしょう。あれはあれで別物として悪くないけど、ルパンシリーズじゃないよね。

 原点回帰(?)のこの新作、思わずビデオにワープロでラベルを作り、保存版ビデオ用棚に並べてしまった。

(2002.8.31)

 97年の夏にルパンの新作がテレビで放送された時は、いろいろなところから情報を受け取っていた。もちろん放送前から知っていたし、見たのも放送直後だ。しかし去年の夏にもやはり新作が放送されていたとは、つい最近まで知らなかった。

 ビデオ屋の棚に「炎の記憶」が並んでいるのを見ても、新作かどうか確信が持てず、実際に借りたのは最初に見かけてから1ヶ月も後だった。もちろん、以前見た作品を再度見ても、十分楽しめるんだけど。

 結論。面白い。当たり前だけど。個人的には、97年の「ワルサーP38」より全然面白かった。

 さて、今年の夏にも新作がまた、放送されるのだろうか?(^^...♪
(1999.3.30)

 やっと、ルパンの新作、ワルサーP38を見た。やっぱりルパンはいい!

 最初はルパンの顔に違和感があったが、見ているうちに馴染んで気にならなくなってきた。声に関しても、私は全くOK。顔だって、あれだけ変わってきてるんだし・・・。それより、最近どうも気に入らなかった不二子の顔。今回は私好みの顔になっていて嬉しかった。増山さんの声も相変わらず色っぽくっていいし、役回りも良かった。個人的にはもうちょっと出てきて欲しかったけど、今回は次元や五右衛門もあまり出てこなかったので仕方ないか。

 あの、ルパンたちが活躍する場面で流れる音楽、聴いているとワクワクしてきて、ちょっとほっとする。欲を言えば、他の登場人物の顔の系統が作品により違うのは仕方ないにしても、ルパンたちの顔は変わって欲しくないかな・・・。

 一年半くらい前か、それまでネット上のいろいろなページで見られたルパン関連の画像が、一斉に見られなくなった。著作権の問題だろうが、モンキー・パンチさんのページに行ってもテレビ・シリーズのルパンたちの絵は見られない・・・。どこか、2シリーズ目の絵が見られる場所はないものか。
(1997.8.18)

 私は特にアニメ・ファンではないが、ルパンとコブラはとっても好き。両方とも、息の長い人気を保っているアニメであり、他にもそういう方はたくさんいると思う。

 ルパンは、最初の放映の時(確か、日曜日の夕方だった)から好きだった。ルパンの塗り絵がついた画用紙帳を買ってもらったのを覚えている。この初回放送は、意外にも不人気で打ち切りになったらしい。

 その後、何年も経ってからご存じの人気シリーズになった。オリジナルの放送を見たかどうかは覚えていないが、再放送もしょっちゅうやっていた。全ての話を2回以上は見ていると思う。今でも時々2時間ものが制作されるので、とっても嬉しい。

 3シリーズ目あたりの不二子が一番、好きだ。よく覚えてるワン・シーンがある。ルパンが絶体絶命で取り残された時、自分は逃げられたのに逃げなかった不二子。「一緒に死ぬ気か?」、と驚くルパンに「長い付き合いじゃないの」と言う不二子。くぅ〜、かっこいぃ〜。彼女の声も(増山江威子さんかな、確かこんな字だったよね)とってもいい♪

 コブラは、オリジナルのテレビ版アニメが放送されていた時代は遊ぶのに忙しくて全然、家にいなかった年頃だった。存在すら知らなかった。随分と経ってから、偶然レンタル・ビデオで見て、すっかり魅せられてしまった。だって、かっこい〜♪ コブラも、たくさん登場する女の人たちも・・・。この手を見た後は、ついついその気になってしまう。

 作者の寺沢武一さんは、かなり早い頃からデジタル・マンガに取り組んでいた方のようだ。彼のホームページも時々、見に行く。私のマシンの起動画面やスクリーン・セーバーが、単行本の表紙からスキャンした寺沢ビューティーだったりもする。スクリーンセーバーには、最初のルパン・シリーズのエンディングテーマのムービー・ファイルなんかも加えてあり、これらがランダムに表示される。

 デジタル・コミック「BAT」も、面白かった。またやって欲しいな、あぁいう企画。
(1997.6.22)

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